お箸を使ってくれないお子さんへの対応

先日のご相談に「子どもがお箸を使ってくれない」というのがありました。詳しくお聞きすると、お箸で食べられないことはないのだけどスプーンの方が食べやすいらしくお子さんがスプーンを選択してしまうとのことでした。最近はお箸を使うよう促すと怒るようになってしまったそうです。

お箸を使うスキルは繰り返しの練習で上達するものですから、今の状態が続くといつまでたっても使えるようにはなりません。お箸を使うことが今のお子さんにとって難しい課題ですから、それに見合ったご褒美を準備する必要があるとお伝えしました。そこで面談の予約と当日までにおやつスナックを準備してもらうようお伝えしました。

そして初面談の日「スナックをお箸でなら食べていいよ」という課題を出しました。すると何ともあっさりとお箸を使って食べてくれました。たしかに不器用な持ち方ではありましたが、連続で5つ、間を置いても3つお箸で食べてくれました。お母さんにお聞きしたところ「先日の電話の後早速試してみたらすぐに食べてくれました。」とのことでした。

これですべて上手くいったわけではありませんが「お箸を使って食べる」行動は達成することができました。ご飯をスナックに替えるだけの方法ですが、ご家族の今の課題にとって十分な結果だったと思います。

ここから大事なことは①この行動をしっかりほめるこの行動を習慣化させることです。

「何故お箸を使うことが必要か」を説明することも大切ですが、子どもの場合は視点を変えてアプローチすることが意外な突破口になったりすることがあります。