はじめに

応用行動分析は英語でApplied Behavior Analysis(ABA)と呼ぶ行動心理学です。人の「心」を対象とせず「行動」に着目するという点にその大きな特徴があります。

そのため、言う事を聞かない子、こだわりが強い子、ことばの未熟な子に対して最も効果を発揮するというエビデンスがあります。

近年、メディアでもよく聞かれるようになってきた発達障害に対する科学的根拠としても高い評価を受け、1990年代以降北米の大部分の州で公費/医療保険の対象となるまでに普及しました。今でも日本を含めた全世界の療育の現場で広がりを続けています。

手のひらとハート

「行動」に着目する心理学

虫眼鏡と本のイラスト

高い効果が証明されている

手をつなぐ親子のイラスト

世界の療育現場で活用されている

行動分析とは

イルカショーなどでインストラクターがサインを送り、イルカがジャンプで輪くぐりした後、ご褒美にエサをもらっている光景を見たことがありませんか。これを行動分析の原理で考えると、イルカはこれまでの経験から、サイン通りに動くことでご褒美がもらえることを知っているということになります。

輪くぐりをするイルカ

上の図は行動分析の基本形でABC分析と呼ばれています。

(B)輪くぐり行動が増える最も大切な要素は、行動のきっかけとなる(A)サインでなく、その後にある(C)結果です。当然ですが、イルカは輪くぐりジャンプが元々好きなわけでなく、ご褒美がもらえる事を繰り返しの結果から知っているので、サインをみると輪くぐりジャンプするわけです。
この原理はシンプルですが、理論化されたのは1930年代とされています。それまではどういったきっかけ(A)サインが行動を左右するのかが議論の対象だったようです。

応用行動分析学とは

ただ、これを単純に人間にあてはめることには倫理的問題が生じます。そこで人間を対象に「応用」した応用行動分析学が生まれました。

例えば皆さんがこれからコンビニで弁当の買い物をすると仮定します。今から行くとすれば、どのような理由でお店を選びますか?

「家から近い」「美味しい弁当がある」「ポイントが溜まる」といった事を想像されると思います。そこで、もう一つ質問です。

その理由を思いついたのは何故ですか?

答えは「これまでの経験(結果)」からではないでしょうか。

人間の行動は一見複雑な様に見えますが、先ほどのイルカの例と同様、これまでの「結果(経験)」から、次の行動を定めている事に変わりはありません。
そして、その経験が本人にとって「良い結果」であれば行動は増え、「悪い結果」であれば行動は今後減っていくはずです。

YES,NOと言っている人アイコンのキューブ

子育てについて

悩む親のイラスト

幼児は社会経験が未熟であるがゆえ、自己中心的に行動します。
赤ちゃんの内はそれでいいのですが、子どもの成長と共に、親はその行動が気がかりになってきます。そして、親として社会規範に沿った形に挨拶や食事や着替えといった社会スキルを教えようとするのですが、

ここに子育ての悩みが沢山あふれ出てきます。

どうやって教えるか

「スプーン食べ」を例に挙げます。食事に関するスキルは一般的に躾(しつけ)として学習していきますが、社会を知らなければスプーンやお箸を使った食事は理にかなっていません。何故なら手掴み食べの方がはるかに効率的だからです。

本人にとってあえて理にかなわないスプーン食べを学んでもらうのには、行動の直後にお子さんにとって良い経験(結果)が必要になります。
一般的な方法はとてもシンプルです。そしてそれはいつでもすぐに出せて、手間のかからないもの、そして全ての親御さんが常に持っているものです。
これは我々が学習において最初におススメする方法の1つになります
が、なにでしょう。

タブレットで勉強する親子

\いつでも取り出せて、誰でもできる、効果的な方法、それは「褒める」ことです/

褒めるけど上手くいかない人へ

とはいえ「褒めているけど上手くいかない」というのはよくある返答です。ですが、上手くいかない理由を「心」の課題として捉えていませんか?

何故スプーンがよいかと説明をしているのであれば、お子さんにとってそれはまだ不要かもしれません。心でなく行動に着目してみましょう。行動直後に褒め、そして繰り返します。

もし、これからスプーン食べを教える親御さんがいれば、まず触れただけで褒めてみてください。いつもと違う反応にお子さんがびっくりするかもしれません。しかし、スプーンに触る行動が増えたなら、スモールステップの第一歩が成功したことになります。

手掴み食べをする女の子
メリット、リスクと書かれた付箋と赤青えんぴつ

応用行動分析は行動理解の学問とも呼ばれ、とりわけ自己主張の強い時期、言葉の未熟な時期のお子さんに対してといった大人からしたら解釈が難しいケースに効果を発揮します。
集団に馴染めない特性を持ち、言葉によるコミュニケーションが苦手な自閉症スペクトラムの特性を持つお子さんにとって科学的根拠が強い理由がまさにここにあるのです。

そして私たちが実践する応用行動分析は、他者の一方的な「心の推測」に真っ向から立ち向かいます。それは多様性を受け入れるこれからの時代の重要な要素であり、 人としての個性を受けとめる優しさがこの学問にあるからです。

私たちは、子どもの視点に立った「新しい子育て」が今後のスタンダードになると信じています。

最後に

上記は応用行動分析のほんの一部分です。他にもスモールステップ・チェイニング・DTTといった多様な方法を用いてお子さんの社会スキル獲得を支援します。

当事業所の理念は、
応用行動分析を基礎とした「新しい子育て文化」の普及にあります。
訪問個別指導ペアレントトレーニングといった家族支援を通して社会貢献を果たします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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