親子療育CORDのセラピスト

こんにちは、久保です。

ここ鹿児島の土地でABAセラピーはまだまだ認知されていませんので、私たちも日々勉強やディスカッションで研鑽に励んでいます。母子通所型の個別療育という児童発達支援でも珍しいコンセプトである職員達、私たちセラピストについて少しお伝えしたいと思います。

当事業所では、リハビリテーションの国家資格を保有している指導員が10割認定ABAセラピストの資格保有者が現在約8割となっています。現在資格認定されていないメンバーも勉強中なので、今年中には全員がABAセラピストとしての資格取得をするかもしれません。

なぜリハ職が多いかと言うと、私がリハ職出身なので、たまたまというのもあるのですが、母子通所の個別療育であることも1つ理由かもしれません。病院の小児リハはほとんどこの母子通所スタイルです。セラピストは知識とスキル、そして保護者への説明力を兼ね備えていなければならないので、求められるスキルは非常に高いと私も感じています。しかし、これまで全員がそれに見事に応えており、子育て支援のプロとしての姿勢には私もとても感心しています。

また、中には今の資格だけでなく新たなABA資格を取得するために神戸まで遠征するスタッフもいます。新しい分野にも積極的で「学び」を楽しんでいるようで嬉しいです。

私が目指しているのは、小児リハビリと行動心理学を組み合わせたABAセラピーの体系です。米国では最も効果的な個別療育として保険適用されている一見難しそうなこの原理を、「子育てに役立つ知識」として保護者にかみ砕いて伝え、ご自宅で実践してもらうまでが親子療育CORDの支援には含まれます。

実践していただいている利用者の皆様からは、日々の生活で「言葉の遅れ」「生活動作」「親子の関わり方」で大いに役立っているという報告を頂いています。これについてはいつか私たちの自主企画セミナーでもご紹介するつもりです。

継続して学ぶには、「効果のある個別療育である」という事実がなければモチベーションに繋がりませんが、今のところそこは全く気になりません。子育て支援の効果は現時点で客観的にも明確です。私たちの視線はむしろその先にある幼稚園や教育機関との連携やご家族の包括的支援体制です。抽象的な「心」より、客観的指標として共有できる「行動」をツールに連携を実現することです。

まだ始まったばかりの親子療育CORDですが、プロの療育指導員が在籍する事業所として、今後も切磋琢磨できる事業所でありたいと思います。

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Hanaichi