登校を嫌がる新1年生その後

 4月で新1年生になった息子ですが、学校への行き渋りもすっかり落ち着いて毎日元気に登校できています。
朝起きてからの「さみしぃー」もいつの間にか全く言わなくなりました。最近では学童にも自ら行きたがるくらいです。
同じ登校班のお子さんも時間がかかりましたが、一緒に通学できるようになりました。登校班初日からの経緯を知っているだけに、
ここに至るまで保護者として沢山苦労されたと思います。まずは一安心といったところでしょう。

 息子の話に戻りますが、4月なぜ登校を嫌がったのか、またなぜ最近は嫌がらなくなったのかというのはいくら聞いてもはっきりしないままです。というか全く覚えていないそうです。
刹那的に生きている我が息子だけがこんな回答で他のお子さんならまだましな答えが返ってくるかもしれませんが、いずれにせよその時の気持ちやどうしたら安心したのかなんて事は結局後づけでしかありません。
私たち大人は感情や気持ちを「言葉」で伝えようとしますが、まだ語彙の少ない小学1年生が通学初日の興奮、不安、寂しさ などを包括して言語化するのはとても難しい事だと思います。

 私は行動分析のセラピストとして、通学を嫌がる子どもの「心の中」を探るよりも「行動」に注目して対応する必要があると考えています。
通学が落ち着いた頃、突然赤ちゃん返りのように登校班での通学を嫌がることは子どものエピソードでよくある事です。
登校班での通学に慣れてきた今こそ、この行動に敢えて注目し、褒めることが現状の定着と行き渋りの再燃予防に繋がると思います。

新生活が安定してきた時期は新しく学習した行動を褒めるいいタイミングかもしれません。
夏休みに入ると生活様式が崩れてふりだしに戻ってしまいそうですし。